チャートII
チャート六
こちらのチャートの魅力は何といってもまず深い緑色。
なかなかこういった色のチャートはまず見たことがありません。 特殊な感じが魅力的な一石です。
さらにスッと入る赤と白のラインが何ともいえない雰囲気を醸し出します。
また色の入り具合が、例えば赤のラインをよく見ると筆でサッとなぎ払ったような潔さが感じられます。
こういった色の入り方は碧玉によくみられるものであり、最後までこの石が碧玉かチャートかを迷わせる原因となったのですが、全体的な肌合い等を総合して考えるとチャートという結論にたどり着きます。
チャート七
この石の魅力は、正統のチャートらしいチャートであること。 上側の白いうず模様もチャームポイントです。
裏側は表面よりもザラザラ感がなく、ツルッとした肌合です。
ガラスのような感じが珪酸分がたっぷりで質のよいチャートであることを物語っています。
このような感じのチャートは時々見かけますが、たいていこのような灰色がかった色のものです。
生成の段階である種独特の過程を経てきたチャートなのかもしれません。 ガラス質っぽい感じが触るとツルツルしてなかなか特徴的です。 正統系のチャートといえそうです。
角度を変えてこのチャートの写真をいくつか掲載します。 パーカッションマークもよく出ていると思います。
チャート八
このチャートの魅力は何といっても全体的に可愛らしい雰囲気。
お饅頭か何か柔らかい大福のようにもみえる丸々とした柔らかい曲線美があります。
裏側も裏側でスルッとしていい感じ。
まだ碧玉もチャートもよくわからなかった頃、この石はどっちなんだと悩んだことを思い出します。
結局のところ、光を透過するところから上質なチャートと結論付けたのですが、なかなかここまで整ったチャートもそうそう見つかるものではありません。
雰囲気が可愛らしいチャートを並べてみました。 なぜこうも可愛らしくまとまるのか不思議なほど整ったチャートです。
チャート九
このチャートの魅力は、真っ黒な色合い、スッと入る白いライン、そして全体的な丸みから感じる可愛らしい雰囲気です。
裏側は黒い線が入っており、チャートらしい風貌をしています。
とはいえ、この石の表側の漆黒ともいえる黒すぎる黒色と、全体的な丸みを帯びた形、肌合いから、もしかすると碧玉にかなり近い部類のチャートではないかと考えています。
表面と裏面の色の対比もはっきりしすぎていて、ちょっとチャートっぽいというより碧玉っぽい感じです。
チャートか碧玉かはさておき、いずれにせよこの石はこの石で全体的に独特の雰囲気があり好きな石です。
チャート拾
今回はチャートを加工したらどうなるかという観点で写真をいくつか掲載したいと思います。 チャートを研磨すると非常に艶々ピカピカになります。
でもよく見てもらうとわかるように、パーカッションマークやヒビが残ります。 感覚的には非常に硬質である分、打撃が加わるとそこでパキッとヒビが入るイメージです。
こちらは別のチャートですが、加工、研磨で石笛になったものです。
非常に艶があり、石目は気になるかもしれませんが、模様といい色合いといいとても格好がよく気に入っています。
以下の写真は石友さんからいただいたチャートの加工途中の写真となります:
チャートは乱暴に扱うとヒビが入りやすいので、加工においてもできるだけ衝撃が加わらないように注意を払うとのことです。 それでも磨いた後の艶、ピカピカした感じ、碧玉とはまた一味違った独特の雰囲気など素材としてみても秀逸だと思います。
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