Life w/ Stones【出合い - 探石対象】
探石対象
探石の対象は、気になる石があればどんな石でもアリです。
私個人の経験では、十代の頃は石器や水晶、二十代は鉱物全般、四十代からは水石でした。
ちなみに興味の対象が変わると新たな発見や感動があるものです。
例えば、小中学の頃に私が集めた水晶というのは、近くの山々で見つけたものでしたので、ひとつの結晶サイズが1mmにも満たない母岩に付着した群晶タイプでした。 それでも光にかざすと、キラッ、キラッと強い輝きを反射して、その美しさに時を忘れて見惚れていたのを覚えています。 当時は今のように水晶なんてそうそう手に入るものではなかったのです。
その後二十代になって上京して鉱物展や鉱物店で見つけたブラジル産水晶の大きさ、透明度、その美しさに感動したことを覚えています。 小指程度の大きさの結晶でも、それまでは1mmにも満たないものしか見たことがなかったのと、 漫画や映画などでしか見たことがなかった水晶の結晶(ポイント)は、フィクションから現実の世界に生れ出た宝物のように思えたものです。
話が脱線してしまいましたが、探石の対象はほうっておいても自分の興味の向くまま拡散していくのであえて何かを記す必要もないのかもしれませんが、興味の対象は行ったり来たり行き来することでしょう。
ただ、スパイラルアップのイラストが示すように、同じ場所(石のジャンル)に戻ってきたように見えても実は一段高いところにいることが多いと思います。
例えば、鉱物愛好家の場合は、「水晶にはじまり水晶に終わる」という言葉がありますが、これは水晶をはじめて知って鉱物収集の虜になった人は、 その後鉱物のジャンルを拡張させ、様々な鉱物を収集することになっても、最後はまた水晶に戻ってきて、改めて水晶のよさ、素晴らしさを知ることになることを言い表した表現です。
なお、水石愛好家の場合には、同じような言葉として「真黒石にはじまり真黒石に終わる」といわれます。
何かひとつのカテゴリーにとことん固執するのも一興でしょうし、いろいろなカテゴリーを愉しむのもよいでしょう。
自分の直感に従って、あ、これは面白そうだなというカテゴリーにトライするのがおススメです。