チャートIII
チャート拾壱
こちらのチャートの魅力は何といっても貫入した白い模様と背景の明るい黄色です。 白い模様が舌をペロッとだしたヘビのようにみえます。
また白い貫入は石を取り巻くように二周しており、本当にこの石にヘビが宿っているようです。
上からみた写真です。 ペロッと舌をだしたヘビがみえるでしょうか?
チャート拾弐
こちらのチャートの魅力は、あずき色に黄土色、そして真ん中に入る鮮やかな朱色のラインです。
なぜこうも鮮やかな朱色の帯が入るのか、不思議でなりませんが、極稀にこういった帯の入った石が見つかります。
個人的には、この石には思い入れがあります。 初めて川に石拾いにいった折、初めて出合った方が何も拾えなかった私を慮ってくれた石でした。 形も平たく好みですし、帯の感じもよく心から感謝したのをよく覚えています。
そういった思い出がなくとも、この石の持つ独特の雰囲気には目を見張るものがあります。
チャート拾参
こちらのチャートは庄内川で見つけたチャートです。 とても質がよいチャートのようでツルツルの艶々です。
なお、ここでいう質が良いという意味は、珪酸分がたっぷりで均一でムラのない状態をいいます。
こちらは裏側の写真です。
おそらくどこかのタイミングで割れて、その割れた跡がこのようなツルツルの面を生じさせる原因だと思いますが、 それにも関わらず適度に摩耗している様子からある程度川で揉まれ研磨されたようです。
またうっすらと帯状に色の差がみられることから、このチャートが堆積岩であることが分かります。
直近で割れたところでない個所には、半円~楕円のパーカッションマークがみられます。
このパーカッションマークは、チャートによくみられます。
川で流されたりして他の石とぶつかるとこのような跡を残すのですが、おそらく珪酸分たっぷりで緻密な石質に打撃が加えられて貝殻状断口に割れる手前の状態だと思います。
何よりこの石が珪酸分たっぷりであることを示す証拠がこの光の透過性です。
放散虫・海綿動物などの殻や骨片(微化石)が緻密に堆積され、しかも不純物が少なく凝縮したことでしょう。
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