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薬石

薬石について

薬石(やくせき)という言葉があります。

薬石とは、種々の薬や治療法、禅寺における夜食の粥(かゆ)または夕食を意味する言葉ですが、もともとはどれも本物の石のことを指していました。

前者は鍼(はり)に由来するものであり、古代中国において膿などを破って治療するために用いられた石が、骨や竹、金属に置き換わって鍼治療につながるものであり、後者は飢えや寒さをしのぐために温石(おんじゅく)として、腹部にあてた石に由来するといわれます。

鍼治療によって経穴を刺激することで、経絡として知られる道を通る「気」の流れの異常を正すといわれます。

その後時を経て、今では薬石という言葉に石以外の別の意味がありますが、もとをたどるといずれも健康を促進するための石であり、一般に薬石と聞いてイメージするのも姫川薬石に代表される「石」ではないかと思います。

ここでは、薬石と呼ばれる石についてまとめたいと思います。

鍼治療

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