Life w/ Stones, 石のある生活、暮らし、そして人生。

石談話（いしだんわ）とは、私が勝手に使った言い回しですが、要するにひとつひとつの石にまつわるエピソードのことです。 どの石にも出合いや養石にまつわるエピソードがあるはずです。

私はそういったエピソードを聞くのが大好きです。

川での探石で一日中足を棒にして探しても何も見つからず、疲労困憊、もう諦めて帰ろうと思っていたところ、何かに呼ばれた気がしてふと目を向けるとそこに素晴らしい石があったとか、 お店で見かけた素晴らしい石を、悩んだ挙句諦めたもののやっぱり気になってもう一度お店に戻ったら一足違いで誰かに買われてしまった。でもその後もずっと気になっていたところ何と数十年後にまた同じ店に戻ってきてようやく入手できたとか。 はたまた、この石は山での探石で何となく拾ってきたものなんだけど、帰宅して洗って見直してみたら何がいいとは言えないんだけど、眺めていると何となく落ち着いて、それ以来十数年毎晩眺めているとか。

石談話は、あなたがその石と過ごした時間についての物語りです。

ある石はもしかすると次の持ち主、さらにその次の持ち主へと転々とするかもしれませんが、もし石に記憶か記録があったとすると、あなたと過ごした時間の記憶（記録）は掛けがえのないものかもしれません。 誰であれ必ずこの世から去る日が訪れますが、記憶（記録）だけでも残っていると考えると、何か浪漫を感じます。

そうだといいなと。

石談話は「出合い」、「日常」、「その後」の全ての段階に適用されますが、私は特にリリースする際に次の持ち主にあなたの物語りを伝えて欲しいと思います。

あなたと石との物語りは、もしかすると思いがけずかなり後年まで語り継がれていくかもしれません。

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