Life w/ Stones【日常 - 石に触れること】
Life w/ Stones, 日常 - 石に触れること
私は日常的に石に触れます。 心を落ち着かせたいとき、何かを深く考えたいとき、集中したいとき、何気ないときに石に触れます。
石を触ると心が落ち着くのは、私が石を好きだからに他ならない訳ですが、もっと大きく捉えれば、人工的なものに囲まれて暮らす我々は常にストレスに曝されているため、自然にあるものに触れることで心が落ち着くと考えることもできます。 実際に石と同じ自然物である木材に触れると心が落ち着くという方もいらっしゃいます。
この触れるという行為をとおして、私は石との付き合い方がより身近になったと感じます。 そしてこの触れるという行為のために、私の好む石の対象が鉱物系から水石系に変わったともいえます。
例えば鉱物系は目で見て楽しむものが多いため気軽にポケットに入れることができなかったりします。 水晶の結晶(ポイント)であれば硬いし、そうそう傷がつかないとはいえ、先端は容易に欠けたりします。 さらにどうも結晶しているものは触り心地がよくないと思います。
例えば水晶ですと、キュッキュッとした感じですし、手に汗をかいたりするとさらにその傾向が強まるだけでなく、水晶に汗や油がついて見るも無残に汚れてしまいます。 イメージ的にはよく磨いてピカピカのグラスやガラスに素手で触る感じです。どうしても指紋とか手の油とかが付着すると、結晶が綺麗な分よけいに汚れが気になることでしょう。 そうするとジュエリーショップの店員よろしく、白い手袋をして水晶に触ることになるのです。
ところが水石系(と一括りにはできないものの)、例えば碧玉、ジャスパーの原石の場合、ものにもよりますが、シルクかと思うほど滑らかな肌触りのものがあります。 マット調なので水晶のように汚れが目立つこともありません。 ちなみに碧玉でも研磨してあるものは水晶と同じキュッキュッとするので触り心地は低下します。
個人的には硬度7程度が丈夫さ、触り心地の良さから最もよいと思います。 コランダムの原石を持ち歩いても硬度9だと硬すぎるのか触り心地の良さは劣る気がします。