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青薬石

青薬石

青薬石(あおやくせき)は、青海薬石(おうみやくせき)と名が似ているものの別の薬石である。 名に青と付くが、色は青というより白に近い。

鉱物的には、白っぽい流紋岩であり、SiO2が70%以上となることから石肌は滑らかである。 触り心地も姫川薬石に比べさらさら、つるつるしており、観賞によい。

一部では、眠りの青薬石と呼ばれ、リラックスや安眠効果が高いとされるが、青薬石の効果、効能は科学的に証明されたものではない。

鉱物としての青薬石

青薬石は、花崗岩(深成岩)と同じ成分の火山岩、流紋岩である。 そのなかでも色が白い風化の進んでないものを青薬石というが、前述のとおり色は青くなく白色に近い。むしろ青海薬石のほうが青色に近い。

石肌はとても滑らかで、青海薬石や姫川薬石のように所々陥没の穴がなく、シリカが70%以上含まれることから、つるんとしてゆで卵のようでもある。 青磁器のようだと表現されることもある。

色が白いこともあり、斑晶の配列などによる流れ模様(流理構造)はほとんど見られない。

稀にフォイト電気石を含むものもある。

青薬石の効能

青薬石も姫川薬石と同じくラジウム鉱石と記述されることがある。

ラジウム鉱石とは放射性元素ラジウムを含む鉱石の総称であり、実際に青薬石には微量の放射線(アルファ線、ベータ線、ガンマ線)を放出するものがあるため、間違いではない。ただし、これも姫川薬石と同様、石によってほとんど放射線を放射しないものもあるので、注意が必要である。

経験的な青薬石の効能は、ホルミシス効果というごく微量の有害物質やストレスが、かえって生体に良い影響を与え、抵抗力や免疫力、自然治癒力などを高める現象による健康効果だと考えらえるが、過剰なストレスは有害であるのは間違いなく、また慎重な見解もあることから鵜呑みにはしない方がよい。

また、青薬石は眠りの青薬石といわれ、快眠、リラックス効果をもたらす、気の流れが良くなると一部でいわれるが、これも科学的に証明されたものではない。

青薬石も姫川薬石同様、実際の利用に当たっては当然のことではあるが、あくまで自己責任に留めるのが賢明といえる。

青薬石

青薬石

青薬石。全体的につるんとしており、姫川薬石のように陥没穴はみられない。

色が濃い3つの点は、フォイト電気石。

青薬石

青海薬石は姫川薬石よりも吸水性がなく汚れが付きにくい、変色しにくいといわれるが、その観点では青海薬石よりも青薬石の方がさらにその特長がみられる。 また、青海薬石よりもつるんとしているために肌触りもよい。

触れて愛玩する観点では、青薬石が最も扱いやすいといえる。

青薬石

左から姫川薬石、青薬石、青海薬石を並べたもの。好みにもよるが、青薬石は見た目が綺麗であることから観賞用によいとされる。

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