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姫川御影石

姫川御影石

姫川御影石(ひめかわみかげいし)は、糸魚川の親不知付近などから見つかる花崗岩であるが、姫川薬石同様、薬石として扱われることがある。

なお、花崗岩は各地で見つかる一般的な石材である。他の産地の花崗岩と比べ糸魚川の花崗岩に特筆して大きな違いがある訳ではない。

鉱物としての姫川御影石

姫川御影石は、流紋岩(火山岩)と同じ成分の深成岩、花崗岩である。 なお、御影石は、良質な花崗岩質の石材を称する代名詞となっているが、姫川の花崗岩も姫川御影石と称される。

花崗岩は大陸を構成する岩石として一般的であり、各地で見かけることができる。糸魚川の花崗岩が特殊という訳ではないが、姫川薬石や青海薬石など糸魚川周辺で見つかる薬石の存在が、花崗岩をも姫川御影石として扱われる由縁と考えられる。

姫川御影石の効能

姫川御影石も姫川薬石と同じくラジウム鉱石と記述されることがある。

産地や種類によって大きく異なるが、花崗岩は一般的にウラン、トリウム、カリウムなどの放射性元素を含むため、間違いではない。

花崗岩が地表に広く分布する西日本では放射線量が高くなる傾向があるといわれるが、花崗岩は御影石として建材に使われ、普段から接する機会も少なくないこと、また花崗岩からの放射線量は一般に人体に影響を及ぼすレベルではないとされていることからもその程度は微量と見なせる。

また、姫川御影石といっても姫川薬石と同様、石によってほとんど放射線を放射しないものもあるので、注意が必要である。

経験的な姫川御影石の効能は、ホルミシス効果というごく微量の有害物質やストレスが、かえって生体に良い影響を与え、抵抗力や免疫力、自然治癒力などを高める現象による健康効果だと考えらえるが、慎重な見解もあることから鵜呑みにはしない方がよい。

姫川御影石も姫川薬石同様、実際の利用に当たっては当然のことではあるが、あくまで自己責任に留めるのが賢明といえる。

勝山薬石

糸魚川の青海から親知らずの間に聳える勝山(328m)。勝山から、海岸に見られる露頭まで 花崗岩が続くが、一部放射線量が多いものがあり、これを勝山薬石としている。

子不知辺りからピンク色を含む花崗岩が見つかるが、海岸で見つかる花崗岩には勝山以外の花崗岩も流れつくため、見分けるのは困難である。

姫川御影石と勝山薬石

何れも姫川御影石として入手したものであるが、左は姫川周辺で見つかった花崗岩ということで姫川御影石。右はピンク色を多く含み、また石英が灰色に見えることから全体的に暗い印象の姫川御影石。勝山薬石は見かけ右側のような花崗岩となる。

姫川御影石と勝山薬石

姫川御影石

姫川御影石

姫川御影石

姫川御影石。一般に姫川御影石は親不知付近などの海岸で見つかる、丸みを帯びたものがよく出回っている。 見た目は白地に黒い微細な点状模様が散りばめられており、俵型ごま塩のおむすびのようでもあり愛らしいためであろう。

自然の姫川御影石は、触れるとザラザラしており、僅かながら粉末状のものが手に残る。黒く点在するのは黒雲母、白っぽいなかにも石英、カリ長石、斜長石などが点在しておりじっくり観察すると興味深い。

姫川御影石

糸魚川から見つかる薬石などを並べたもの。 左から青海薬石、青薬石、姫川御影石、姫川薬石。

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