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Life w/ Stones【その後 - リリースのススメ】

Life w/ Stones, その後 - リリースのススメ

出合編、日常編と続いて、最後は「その後」編となります。

「その後」って何?と思われるかもしれませんが、石と出合って、日常を過ごし、その先にあるもの。

それは別れです。

別れは絶対に避けては通れません。

生活の状態が変わり、探石で集まり過ぎた石を誰かに譲らなければならないときは必ず訪れます。 最終的には自分がこの世を去るタイミングでしょう。

有限の肉体を持つ以上、この世を去るときは必ず訪れますが、 石は人間の寿命に比べそれよりもっと長い時間軸でこの世に留まります。

よくある話ですが、これは価値がある、素晴らしいと集めた石々も、価値が分からない人から見ればただの石ころです。 伴侶であっても石に興味がなければ、長年連れ添った旦那の残したものであってもそれはただの重たい石ころでしかありません。 そういった石は質屋などを経由して、破格の値で再び石好きの手に渡ることもありますが、そうなればまだよい方で、 場合によっては庭先に打ち捨てられることもあるでしょう。 ですので、私はある年齢になったらそういった石を、価値の分かる方に譲りたいと考えています。

そこまで至らなくとも、一生探石で集めた石々は、ある時点で定期的にリリースするのがよいと思います。

キャッチ&リリース。

石は腐りもしなければ減ることもなく一度手に入れたら、一生存在し続けます。 でも自分一人がちゃんと向き合える石の数は何石くらいでしょう?

人と状況によって異なると思いますが、20石を超えると目が届かなくなり、どこかにしまいっぱなしになることでしょう。 そういった石でももちろん思い入れもあって手放したくない気持ちは分かりますが、自分だけのものとして囲い込むのではなく、もっと世間に循環させて欲しいと私は思うのです。

しまい込んで誰の目にもとまらず半ば忘れ去れるよりは、誰かの愉しみとなってくれた方が断然よいと思います。

石好き人口を増やすことに貢献するでしょうし、水石でいえば高齢化著しく世の中から忘れ去られようとしている状態に歯止めがかかるのではないかと思うのです。 今やインターネットオークションで簡単に石のやり取りができます。

昔であれば、遠方の相手に石を見てもらうには、写真に撮って現像して手紙に同封するか、 直接石を持って相手の住む場所まで旅行するか、いきなり宅急便で送りつけるかでもしない限り不可能でした。

今やインターネットオークションに出品すれば、世界中の人がそれを見て、気に入れば落札して、配送もとても簡単に行えます。 その意味では昔より簡単に石のやり取りできる訳ですから、もっと活発に積極的にリリースする方が相手にとっても自分にとってもWin-Winだと思うのです。

オークション

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