HOME > 銘石の紹介 > 神居古潭石 > 神居古潭石‐III

神居古潭石‐III

こちらでは神居古潭変成帯から産した結晶片岩(片岩)を中心に紹介したいと思います。

なお、片岩とは英語でSchist(シスト)といいますが、変成岩の一種であり、広域変成作用によって地下深くで剪断応力を受け再結晶したものとなります。

特徴として、片理と呼ばれる面状構造を持ち、その片理面に雲母のような板状の鉱物や、角閃石のような柱状の鉱物が方向性を持って配列することになります。

神居古潭変成帯は、神居古潭峡谷を中心に北は宗谷岬、南は三石まで全長約350kmに及ぶ変成帯ですが、神居古潭変成帯からは結晶片岩を主に大量の蛇紋岩が産します。

神居古潭石‐拾壱

神居古潭石‐青色片岩

こちらは神居古潭変成帯、詳しくは北海道は小平町上記念別川中流~上流で見つかった青色片岩(せいしょくへんがん)です。

青色片岩の青色は(藍色といった方が近いかもしれませんが)、藍閃石~リーベック閃石によるものです。

ちなみに、藍閃石の含有量が80%を超えると藍閃石片岩(ブルーシスト)とも呼ばれ、水に濡らすと鮮やかな濃い青色になります。

触った感じは、こんなにも川ずれで丸くなっているのに、意外にザラッザラッとしていて微細な突起物が出ているような感じを受けます。

神居古潭石‐青色片岩

神居古潭石‐青色片岩

写真にはうまく写すことができませんでしたが、肉眼で見ると微細な繊維状の突起が無数にあるように見えます。

気のせいかな。。。

神居古潭石‐青色片岩

神居古潭石‐拾弐

神居古潭石‐ホルンフェルス

こちらも北海道は小平町上記念別川中流~上流から産した石ですが、片岩ではなくホルンフェルスです。

ちなみに、片岩は広域変成作用によって地下深部で剪断応力を受けて再結晶した広域変成岩ですが、ホルンフェルスはマグマの貫入による高熱によって変成作用を受けた接触変成岩となります。

このホルンフェルスは閃緑岩の作用により黒雲母と石英が再結晶したもので、黒雲母が微細のため全体的に赤紫を示します。

神居古潭石‐ホルンフェルス

神居古潭石‐ホルンフェルス

ホルンフェルスは、ドイツ語のHorn(角)とFelsen(崖・岩石)から、「固い岩石」という意味ですが確かに硬く、所どころ欠けた全体的な形が美しいと思います。

神居古潭石‐拾参

こちらは、石英片岩で赤色チャートが広域変成作用を受けてできたものです。

神居古潭石‐石英片岩

片理と呼ばれる縞模様が強い圧力で押し曲げられ曲がりくねった「しゅう曲」が美しい波模様を示しています。

それにしても、硬いチャートがこのようにぐにゃぐにゃになるというのは、いやはや、広域変成作用、半端ないです。

神居古潭石‐石英片岩

神居古潭石‐石英片岩

神居古潭石‐石英片岩

なお、片岩は、変成度合いによって、原岩の火山質岩から緑色岩→緑色片岩→青色片岩に移行するといわれます。

神居古潭石‐拾四

上の拾三の石英片岩は、赤色チャートが広域変成作用を受けたものですが、こちらの石は緑色チャートが広域変成作用を受けた石英片岩となります。

神居古潭石‐石英片岩

写真には茶色く写ってしまい反射の具合がわからないのですが、 片岩の特徴のひとつとして、ある角度から見ると光を一斉に反射する様子が見て取れます。

これは片理により鉱物が方向性を持って並ぶためですが、実に美しいと思います。

反射のない角度から撮影すれば下の写真のように、清涼感のある美しい青緑色に映ります。

神居古潭石‐石英片岩

このある方向から見ると違って見えるというのは、ホログラムのシールのようで興味を惹きます。

また、別の角度から見ると結晶片岩の層状の様子がよくわかるかと思います。

神居古潭石‐石英片岩

結晶片岩、なかなか興味深いと思います。

神居古潭石‐拾五

こちらは緑色石英片岩で、原岩は石英と思われる変成岩です。

神居古潭石‐緑色石英片岩

神居古潭石‐緑色石英片岩

神居古潭石‐緑色石英片岩

サイドメニューまたはサイトマップから各ページをご覧ください。


 


ページトップに戻る