緑色凝灰岩(グリーンタフ)
緑色凝灰岩(グリーンタフ)
ここでは庄内川から見つかる緑色凝灰岩(りょくしょくぎょうかいがん)について記したいと思います。
否、正確には緑色凝灰岩と思われる石についてです。
実は庄内川で碧玉である土岐石を探す際、ボソボソした緑色の石、所どころにキラッキラッと雲母のようなものがある石を見かけることがあります。
そのほとんどが薄い緑色で荒い岩肌なのですが、時に濃い緑色で緻密っぽいものに出合うことがあります。
おそらくこれらの石は緑色凝灰岩、英語でグリーンタフ(Green Tuff)と呼ばれるものだと考えていますが、詳細は分かっていません。
一度、比較的緻密なものを石友の方が研磨してくれたことがあります。
その写真がこちら:
意外に光沢が出て、また色の濃淡の模様もあり綺麗でした。 おそらくこの模様は火山灰の堆積によるものではないかと考えています。
おそらく庄内川においてこれまであまりフォーカスされることのなかった石ではないかと思います。
そんな日陰の石?に少しでも脚光があたれば興味深いかなと思います。
まずこちらは川原であまりに緑色だったので碧玉ではないと思いつつ持ち帰った石です。
また形が全体的に整っていたのも持ち帰るに至った理由です。
よく見ると白い斑点やキラキラとする雲母が点在しています。 貝殻断口はないものの、一部岩肌が滑らかな部分など、ちょっと碧玉?と思われる個所があります。
また、意外と重い。
こちらの石は、私がグリーンタフに、ん?と思うに至った石です。
川原で見つけた瞬間、緑碧だっと思ったものの、よく見て、ん?キラキラ雲母が点在してる… グリーンタフかな?でも手触りはつるっとしていて碧玉かも…とどっちつかず、今でもよくわからない石ではあります。
岩肌が碧玉っぽいのが伝わるといいのですが。 若干パーカッションマークのようなものも見られます。
続いて、御参考に以下にグリーンタフっぽい土岐石(碧玉)を紹介したいと思います。
こちらは土岐石として購入したものです。 ウッディージャスパーかといわれると、ちょっと違う気もしますが、つるつるで緻密な岩肌、碧玉に違いはないと思います。
縞模様がありますが、これは地層が堆積した縞(葉理)のようにも見えます。
続いてこちらも土岐石です。
土岐石愛好会の春の展示会で購入したので、その点は間違いないと思います。
一方で、こちらの土岐石もひとつ前の土岐石によく似ている点があります。
それは白い斑点がそこら中にあること。
また、白く風化したような跡がある点も似ています。
ここでひとつの仮説に行き当たります。
それは、グリーンタフの質の良いものが一部の土岐石になっているのではないかという説です。
グリーンタフは日本では黒鉱ベルトに沿って産しますが、固結の程度は地域により異なり、緻密なものは貝殻状断口を示すガラス質のものも存在するといいます。
そういった緻密なものと碧玉の違いは?といわれるとかなり微妙な気がします。
もしこの説が正しいとすると、前の土岐石2点はもしかすると、グリーンタフのかなり上質で硬質なものである可能性があるということになります。
サイドメニューまたはサイトマップから各ページをご覧ください。